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横浜スタジアムの歴史については、こちら。前史を含め、市民に愛されてつづけていますね。

このパノラマは、ギガピクセルパノラマのサンプル用として2013年に撮影しました。9年前。写っている人々を見ていると、一人一人にこの後の9年の生活があって、結婚したカップルがいるだろうし、別れた夫婦がいるでしょう。新しい命を授かったカップルもいれば、亡くなった方もいらっしゃるかもしれません。選手やスタッフ、関係者の人生もいろいろあったはずです。という具合の視点でみると、なかなかに郷愁を感じます。これは記念写真ではありませんが、なにかの記念に写した集合写真に感じる興味深さに似たものがあります。

ちなみにこのパノラマは、横15万×縦7.5万画素ですから、約11ギガちょっと。近場は24㎜、遠景は135㎜で撮影しています。当時から公開していたのですが、ステッチミスなどを修整し、色調も整えて、再掲載しました。

横浜スタジアムは、2020年に増築改装工事が完成。左翼側スタンド「ウィング席」、リニューアルしたバックネット裏・屋上テラス席、スタジアムの外周の回遊デッキ「Yデッキ」などが加わったそうです。ですので、このパノラマは「旧・横浜スタジアム」ということになります。

この年、南アフリカの会社が始めた「FANCAM」と呼ばれるサービスが日本に上陸しました。本パノラマと同様の高解像度パノラマを撮影してWEB上で公開、イベントに参加した人がここに写っている自分を見つけて、タグを加えることができる、というサービスです。技術にはすごくワクワクしますが、不幸なことにこの頃から「個人情報」がとやかく言われるようになってきて、実施がなかなか難しくなったのです。このサービスのWEBサイトは今もありましたが、2013年から更新はされていないようで、とても残念。なお、当時の余談を下に記しました。

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当時、倖田來未さんがFANCAMを大々的に使ったイベントをたしか武道館で開催したのです。折しも私、玄光社のコマーシャルフォトという雑誌で、「特撮見聞録」という連載をもっていましたので、取材を申し込んで記事にしました。当時のポスターを見て思い出しましたが、撮影後48時間でステッチ、公開をしたのですね。撮影は武道館ですが、データを南アフリカの事務所に転送して処理したそうです。

顔出し不可のファンもいますので、コンサート前から告知し、途中で撮影タイムをとり、顔出し不可の人は横を向くなり、手で覆うなりしてもらうようアナウンスをしたようです。前日の撮影リハーサルの時のパノラマが出てきましたので、左にちいさく掲載しました。