見方の説明ビデオです。横一列ぐるぐる回り、拡縮もできます。下のボタンやマウス・指で動かしてください。

書道の仲間で、ハンコを作る「篆刻(てんこく)」と呼ばれる趣味があります。ハンコというと、立派なものなら象牙やら水晶やら大理石などを想像しがちで、すごい硬そう、と思われるのですが、趣味の篆刻に使う石は、青田(せいでん)やら寿山(じゅざん)、巴林(ぱりん)などと呼ばれるもので、比較的柔らかい素材です。極端な例をあげれば、建築現場や鉄工所で金属に文字や記号を書くのに(いたずらでアスファルトに落書きをする時にも)使う使う蝋石(ろうせき)のような柔らかさを想像していただければよいです。ま、蝋石よりは硬いですが。

そんな次第で、比較的柔らかい石ですから、彫刻刀の仲間のような「印刀」一つ(太さはいろいろ)で彫れます。で、篆刻というのは、だいたいはハンコの印面を彫って、それを捺した陰影の出来ばえを愛でるのが基本なのですが、ハンコの持ち手の上部に彫刻を施すことがあって、これを「鈕(ちゅう)」といいます。説明を調べてみると「 ハンコの天辺にある”つまみ、把手”のこと。この鈕は、ハンコ特に印面には、有っても無くてもいい物。しかし、時にこれが、そのハンコの輝きを増す。」などとあって、夏炉冬扇、屋上架屋、画蛇添足、月夜に提灯、とまあ、風雅の神髄のようなものでもあります。

下の二つの例は、豚と三本足の蛙「三脚蟾蜍(さんきゃくせんじょ)」で、いずれも縁起物として知られています。右のGIFアニメは、豚の制作過程です。

被写体をグルグル回して見るオブジェクトVRは、背景を切り抜いたものが多いのですが、背景を活かすことでサイズ感を伝えたり、イメージの演出が可能になりました。左右の例で、ズームする時のホイールの動きが逆になっています。どちらでも設定できるのですが、どちらが素直なんでしょうねぇ。

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