2010年頃に写真道場のwebサイトで公開した記事を再掲します。(全7本)
レンズを使ったパノラマカメラが普及したため、今ではあまり見なくなりましたが、当時は丸いミラーを使って360度全方位を撮影する「パノラマミラー」が監視カメラやロボットの映像入力用などに使われていました。そして、神戸に「株式会社映蔵」という会社がありまして、このパノラマミラーを扱っていました。今はwebサイトも見当たりません。
円錐形でも球形でも、丸いレンズを使うことで、全周を撮影できるだろうことは直感的に理解できます。カーブミラーをもっと深くしたようなものを想像すればよいわけですから。でも、実際問題、どのくらいの範囲(上下)が写るのか? ピントはどこに合うのか? といった詳細はなかなかわかりません。さらに、実際のパノラマミラーには「双曲面」が使われているのですが、なぜそうなのか? に応えてくれる情報もありませんでした。
というわけで、仕事で大阪に行ったついでに映蔵さんに伺い、口八丁手八丁でレンズをお借りして、いろいろ試しながら、パノラマミラーの仕組みを理解しようとしたのが、これらの記事です。
当時、公開するにあたり、あんまり的外れでないことを確認するために、映像さんに情報提供をしていた(らしい) 「奈良先端科学技術大学院大学」の山澤先生にこれらのページを見ていただきました。で、細かいことを抜きにすれば、正しいんじゃないかな、ということで公開したのです。映蔵の皆さん、山澤先生、ありがとうございました。
※古い記事ですので、リンク切れなどがあります。ご容赦ください。