PTGuiのマスクを使えば済む話、でもあるのですが、フォトショップの「レイヤーマスク」を使ってつなぎ目を処理する方法もあります。こちらは、ブラシや消しゴムの形やボカシも変更できますので、自由度は広がります。
 もちろん、マスクを使用できないPTGui8までは、フォトショップで処理するのが一般的だったはずです。

 PTGuiの出力時に「フォトショップ形式(psd)」の「Blrended and Layers」を選択すれば、「レイヤーマスク」を使えるデータになります。PTGuiのマスクでざっくりしたところを処理し、細かな部分はフォトショップで処理する、というのもいいかもしれません。

 ここでは、フォトショップの「レイヤーマスク」での調整の基本を整理しておきますが、手順は人それぞれで、もっとよい方法もあるかもしれません。

1.PTGuiから、フォトショップ形式で出力する

 写真のつなぎ合わせが終わったら、「フォトショップ形式(psd)」の「Blrended and Layers」で出力します。
 この作例では、PTGuiのマスクを使用せず、つなぎ目が不自然な部分を残したままにしています。処理のメインテーマは、別カットの撮影時に、画面周辺で動いてしまう人物の処理です。

ptgui
▲別カット撮影時に動いた人物(私)が、幽体離脱しています。それと、三脚の処理もやってみましょう。

ptgui
▲「フォトショップ形式(psd)」の「Blrended and Layers」で出力します。

psd
▲もちろん拡張子は「.psd 」です。

2.「レイヤーマスク」を使って修整する

 「Blrended and Layers」の出力では、一番下にブレンドされた完成画像があり、その上に、レイヤーマスクで隠された各画像が配置されています。
 つまり、完成画像で具合の悪い部分を隠すように、「元画像のレイヤーマスクを消す」ことで、画像を重ねていく、ことになります。(ややこしい)

 レイヤーマスクを「消す」ことで、元画像を「出して」、完成画像の不具合を「隠す」という、ちょっとややこしい手続きになりますから、初めは少し戸惑うでしょう。

photshop
▲ブレンドされた完成画像の上に、元画像がレイヤーマスクで隠されて、重なっています。

photshop
▲不具合な部分のあるレイヤーを探し、右クリックで「レイヤーマスクを使用しない」を選びます。完成画像の不透明度を下げると確認しやすくなります。

photshop
▲不具合なのはこのレイヤーですが、こちらは「隠したい部分」。「出したい」のは、この右側の「Image0」のレイヤーです。(このあたりの判断がややこしくて、頭が痛くなります。)

photshop
▲Image0のレイヤーマスクをアクティブにして、消しゴムツールでレイヤーマスクを透明化し、画像を出していきます。

photshop
▲透明な部分は、一番下のレイヤーである完成画像です。濃くなっているのは、「Image0」のレイヤーマスクを消しごむツールで消した部分になります。

photshop
▲完成画像の不透明度を100%に戻し、修整の結果を確認します。

3.三脚を消します(エレガントな方法ではありません)

 レイヤーマスクを使って、パノラマ画像のつなぎ目の調整ができることがわかりましたので、ついでに、同じ方法で三脚を消してみましょう。
 とにかく変形が甚だしいですから、直感的ではありません。前回紹介したプラグイン「Super Cubic」などを併用するのがよいでしょう。

photshop
▲同じ方法で、三脚も消してしまいます。完成画像の不透明度を100%に戻し、修整の結果を確認します。

photshop
▲ちょっと強引ですが、できました。「コピースタンプツール」が使えるのは便利です。

photshop
▲上の写真をクリックすると、ぐるぐるパノラマが始まります。粗探しをしてみましょう。問題はいろいろ残っています。

・・・・・今回はここまで。