10年12月1日に、イザワオプトから新しい魚眼アダプターIDF-3が発売されました。
 画角はなんと185°になり、画質も向上したとのこと。とりわけ、画像の周りに発生するフレアを抑えることで、周辺部の画質の向上も図られているといいます。
 まったく不思議なことに、倍率はIDF-1と同じ「0.25倍」です。画角は増えているのに、倍率は同じ、とはいったい・・・。

 ともあれ、185°、というと、前方と後方を2カット撮影した場合に、「のりしろ」となる部分が5°残るということであって、全景パノラマを撮影するのにたった2カットしか必要ない、ということになります。これは面白そう・・・。で、試してみました。

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▲魚眼アダプターはイザワオプト「IDF-3」。
カメラはリコーGX100です。

1.まずは水平3カット撮影で予行練習

 今回は、ノーダルポイントの精度を高めるために、重りを付けた紐を魚眼アダプターに装着し、重りの位置を底面の目印に合わせ、カメラの位置を少し正確に出しました。
 IDF-1での撮影で、水平4カットでの撮影は可能であることがわかっていますから、今回はちょっと少なめの水平3カットから始めます。
 
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▲魚眼アダプターに重りを付けた紐を付け、重りで位置出しをしました。

●撮影結果
 たった3カットで、紐付きですから割合楽に撮影できました。 
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▲水平3カットのみ。さて、上手くできるでしょうか?


●PTGuiで合成します

 IDF-1と同様の方法でつなぎ合わせられるはずなのですが、上手くいきません。
 なぜだかよく分からないのですが、原因は宿題にして、手動でコントロールポイントを作成し、合成してみました。結果は「not bad」、うむ? 「悪くはない」って感じかな? これまた意味がわかりませんが、画像自体はそれほど悪くない仕上がりです。

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▲「レンズセッティング」で、IDF-3の倍率「0.25」を入力。

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▲コントロールポイントを手動で設定。3カットしかないので割合楽です。

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▲「オプティマイズ」タブで、ビューポイントにもチェックを入れます。

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▲結果は、「not bad」ですが・・・・。

●なんとか、できました。
 「not bad」と芳しくない成績ですが、これ以上に不良コントロールポイントを削除すると、ますます悪くなる、ということもあって、適当なところで妥協しました。それでも、そこそこ、なのですよ。

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▲それなりの仕上がりです。

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▲フォトショップで「穴」をふさぎます。カメラが少し下向きだったのですね。

●完成しました
 いい線いっていますよ。IDF-1のパノラマと比較すると、格段に画質がよくなっています。IDF-3の画質向上もあるでしょうし、カメラとの組み合わせもあるかもしれません。ノーダルポイントを精度よく出す方法を考えることと、PTGuiのつなぎ合わせを合理化できれば、そうとうよい仕上がりにできそうです。(今後の展開をお待ちください。)

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▲この写真をクリックすると、パノラマを見られます。十分満足できる仕上がりです。

2.さて、本題の2カット撮影は?

 いよいよ本題。3カット撮影では、「のりしろ」部分が割合大きいですから、余裕で撮影できるのですが、たった2カットになるとどうでしょう? さっそく実験。

●撮影結果
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▲手持ちで前後に撮影した2カットのみ。さて、上手くできるでしょうか?

●合成します
 「のりしろ」が極めて少ないので、手動でコントロールポイントを作成します。しかしこれがまた難しい・・・。模様がない被写体では、上手くいきそうもありません。

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▲コントロールポイントを手動で設定。いやはや、難しいッス。

●かろうじて、できました。
 まあ、つながっただけで大満足、ということに・・。

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▲つなぎ目が不自然・・。画像が不足しているみたい。

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▲この写真をクリックすると、パノラマを見られます。明らかに画像が不足しています。

 
 原因は、画角185°を有効に使えていない、ということに尽きると思います。カメラと魚眼アダプターを固定する、カメラを三脚にセットして使う(パノラマ雲台までは必要ありませんが、ノーダルポイントをある程度精度よく出す必要があります)、さらには、正確に180°後ろ向きにできる仕組みも必要です。

 リベンジなるか? 乞ご期待!

・・・・・今回はここまで。