実践編 4.で紹介した、マスクを使って必要な部分にだけコントロールポイントを作る方法は、簡単で、それなりに精度よく底面を合わせられます。
 しかし、それなりの限界がある理由は、ノーダルポイントがずれた画像(通常、一番最後に撮影する別撮り写真、以下「手持ち画像」に統一)のコントロールポイントが、他の画像の位置決めにも影響するから、のようです。
 もしかすると、オプティマイズ画面の右側の「use control point」を使い分けてみればどうか、といろいろ試してみたのですが、結果は今一つ芳しくありませんでした。
 あれやこれやと手数が増え、マスクを作る手間もあります。ならばいっそのこと、手持ち画像だけを別扱いにして、手動でコントロールポイントを作る、いわゆる正規の方法が簡単だったりするかもしれない、と降参状態。

 あーあ、何だったのだろう、あれやこれやの苦労は・・・・。
 と、ぼやきながら、手動の方法を整理していきましょう。画像は「4.」と同じですが、パノラマの前後が逆になってしまいました。うっかり・・。
 それはともかく、まあ、仕上がりの完璧なことといったら。

1.別撮り画像以外をパノラマ合成する

 まず最初に、カメラをパノラマ雲台にセットして撮影した一揃いの画像をパノラマ合成します。三脚は写ったままでOK。マスクも使わなくてOK。雲台にセットしているので、よい成績で合成できるはずです。

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▲パノラマ雲台で撮影した1揃いの画像を合成します。

2.(手持ち)写真を追加する

 合成が終わったら、雲台を外して、手持ち画像を追加します。ダイヤログにドラッグするだけでOK。

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▲最後に撮影したカットをダイヤログにドラッグ。

 コントロールポイントがない画像があります。手動でコントロールポイントを作ることができます。「コントロールアシスタント」を参照してください。と注意が促されますが、このまま続けます。

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▲赤字で注意されるので、ちょっとドキリとします。

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▲追加した画像の、現状の配置。

3.手動でコントロールポイントを作る

 このケースの場合、雲台で撮影した底面と、手持ち画像が対応していますから、これらの画像同士でコントロールポイントを作ります。

 重要なポイントは、View Point補正の基本から、床面の平面だけにコントロールポイントを作成することです。床面から浮いた椅子や机などには作ってはいけません。ズレの原因となってしまいます。
 床面だけに正確に数カ所コントロールポイントのペアを作ると、残りは1箇所作ることで相手方のコントロールポイントを自動で作ってくれるようになるはずです。


※雲台で撮影した底面写真がない場合は、水平方向に撮影した写真と、手持ち画像とのペアにコントロールポイントを作成していきます

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▲床面の平面部分、三脚を中心としてドーナツ状にコントロールポイントを作ります。

4.1回目のオプティマイズ  コントロールポイントが作れたら、雲台で撮影した写真を基準にして、手持ち写真の位置を合わせます。
 このために、コントロールポイントタブで、Img0から7の、「Yow、Pitch、Roll」のチェックを全て外します。これで、雲台に付けた写真は位置がズレなくなります。
 手持ち写真だけは、「Yow、Pitch、Roll」のチェックを入れたままにしておき、この位置を雲台写真に揃えるわけです。

 ここでせっかちに、View Pointにチェックを入れてはいけません。(後述)

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▲追加した画像だけに、チェックを残します。

 チェックを適切に設定したら、オプティマイズ。

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▲「good」がでました。

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▲だいたいよいですが、底面が微妙にズレています。

●●●初回で、なぜView Pointにチェックを入れないか?
 せっかちな私は、ここでView Pointにチェックを入れてオプティマイズをした方が速いのではないか、と考えて試行錯誤してみたのですが、結果はボロボロ。

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▲最初から、View Pointにチェックを入れてオプティマイズすれば速そうですが。

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▲手持ち画像が、とんでもない位置に、変形して配置されてしいます。

 これは多分、View Pointにチェックを入れることで「変形」して配置することを許可してしまうのが原因でないか、と思いました。つまり、ここではひと手間余分にかけ、まず「移動」だけでおおよその位置決めをしておき、それからView Pointの変形を適用する、のが適切な手順なのでしょう。

5.View Pointにチェックを入れてオプティマイズ

 こうしたわけで、一旦オプティマイズをした後に、View Pointにチェックを入れて再度、オプティマイズをします。

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▲ここで始めて、View Pointにチェックを入れて、再度オプティマイズ。

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▲「 very good」がでました。

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▲底面のズレはほとんどありません。

6.完成

 後は三脚を消したり、細かな問題点を修正して完成です。
 いやあ、自動でするよりも精度がでるだけでなく、意外に手間もかかりません。
 かなり驚きです。
   
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▲完璧です。

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▲この写真をクリックすると、パノラマムービーが別窓で開きます。

・・・・・今回はここまで。