ちょっと難易度の高いケースのワークフローを考えてみます。テーマは下記の通り。

  • 三脚だけでなく「影」がある。
  • 底面に階段などの段差がある。
  • 可能な限り簡単なワークフローを考える。


 ここまで勉強してきたことのおさらいです。新しい操作はでてきません。 大まかな手順は下記のようになります。

  1. 底面を手持ちで撮影する。(ズレはかなり大きい)
  2. PTGuiに、全ての写真を読み込む。
  3. 「View point」にチェックを入れる。
  4. 「Align images」を作動させて、つながりを確認。
  5. 三脚、影などを「mask」で隠す。
  6. 「Create panorama」で書き出し。

 驚くほど簡単なワークフローで、かなりいい線をいく仕上がりになりました。
 ちょっとだけ、公開するのが惜しい感じがしたりして・・・。

10-1.底面を手持ちで撮影する。

 パノラマ雲台「ノーダルニンジャ」を使い、通常のパノラマセットを撮影した後、手持ちで底面を撮影します。雲台で撮影したカットと、手持ち撮影時の画像で、三脚や影が重複しないように撮影するのがポイントです。
 ただ、見ての通り、手持ち撮影のカメラ位置はかなりズレていますが、これでもうまい具合につながってしまいます。カメラ位置の自由度はかなり高そうです。

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▲三脚なし画像は、手持ちで撮影しています。見ての通り、ノーダルポイントもずらし、カメラは斜めにしています。

10-2.PTGuiに、全ての写真を読み込む。

 
 雲台で撮影した8カット+手持ち1カットを一気に読み込ませます。天地や縦横を気にする必要もありません。

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▲9カットを全て読み込ませます。

10-3.「View point」にチェックを入れる。

 
 「Optimize」タブを開き、「advance」モードにして、手持ち撮影した写真(この場合は「8」)の「View point」にチェックを入れます。

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▲「8」の「View point」にチェックを入れます。

10-4.「Aline images」を作動させて、つながりを確認。

 
 「Project assistant」に戻り、「Align images」をクリック。手持ち撮影した写真だけに視点補正が入り、他の全ての写真と共に、コントロールポイントが検出され、写真がつなぎ合わされます。

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▲「Project assistant」に戻り、「Align images」をクリック。

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▲必要に応じて、コントロールポイントテーブルで、不要なポイントを削除して、オプティマイズします。この場合は成績がよく、そのまま続けました。

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▲「Panorama editer」で確認。

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▲底面を中央に表示させ、画像を切り換えて確認します。

 パノラマエディターで底面画像を切り換えて観察すると、視点補正の効果がよくわかります。
大判カメラを使って、カメラ位置をズラし、フィルムボードを地面に水平にして、形を整えるのと同じような効果です。

 この場合は、影を避けるために、カメラ位置をがかなりズラしており、しかも階段の段差もありますから、二つの画像が完全に一致することはありませんが、それでもワンタッチでこれだけ合致するのですから驚きです。
 微妙な部分は、マスクを使ってうまく合成できることを期待して次に進みます。

10-5.三脚、影などを「mask」で隠す。

 
 「Mask」タブを開き、パノラマエディターを見ながら、それぞれの写真にマスクを施します。底面写真の周辺は、水平方向に写した写真の下部が重なりますから、三脚の影などは他の写真もしっかり確認して消していきます。

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▲「Mask」で消したい部分を隠していきます。底面以外の写真もしっかり確認。

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▲うまい具合に消えました。マスク操作に要した時間は5分くらいです。

10-6.「Create panorama」で書き出し。

 
 完成したら、パノラマエディターで画面中央を変更し、「Create panorama」タブで書き出します。後は、ぐるぐるパノラマに変換するだけ。
 下の写真をクリックすると、ぐるぐるパノラマが開きます。

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▲クリックすると、ぐるぐるパノラマが別窓で開きます。

 以上です。今までの苦労が何だったのだろう、というくらい簡単なワークフローになりました。
 

10-7.おまけ「Little Planet」らしい、かな?

 
 以前の紹介ではちょっとね、という感じだったので青空のある今回の写真で再チャレンジ。リトルプラネットらしい感じになりました。(パノラマエディターの投影方式をリトルプラネットにすることで作れます。)
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・・・・・今回はここまで。