フルサイズ一眼レフ「ニコンD700」のセンサーサイズは、36.0×23.9 mmです。
 APS-CサイズのD5000は、23.6×15.8 mmですから、長さの比で1.525・・・倍、面積比で2.32・・倍あります。
 D700でパノラマを撮影するにあたり、さまざまなレンズで、画角がどのように収まるのか? をざっと見ておきます。

1.シグマ8ミリF3.5(フルサイズ対応円周魚眼)

 シグマ8ミリF3.5は、フルサイズ対応の円周魚眼ですから、D700で撮影すると、直径方向に画角180度が収まった円形の画像になります。
 実際には、180度よりも少し広く写るようですので、正確に180度、前後方向に撮影することで、2カットでのパノラマ撮影も可能です。

 多少余裕をもたせるなら、水平方向やや上向きにして全周3カット、そして底面1カットの、合計4カットで撮影できます。できるだけ画面中心を使う(画質を求める)には、上方向30度がベストかと思いますが、主要な被写体は水平方向に集まっていますから、あまり現実的ではないようです。

D700
▲シグマ8ミリF3.5

D700
▲白壁の境界が180度です。

D700
▲三脚のセンターの中央は写りません。(なぜ?)

D700
▲細い赤線(レーザー)が180度です。

D700
▲細い赤点(レーザー)が180度です。天頂ではありません。

2.ニコン10.5ミリF2.8(APS-C対応対角線魚眼)

 ニコン10.5F2.8は、APS-C対応の対角線魚眼魚眼です。
 D700には、ニコンのAPS-C用レンズには自動的に対応して、画角を変更する機能が搭載されていますので、この機能をOFFにしないと、APS-Cカメラで撮影したのと同じ結果になります。この機能をOFFにすることで、フルサイズセンサーの全ての画面を活かすことができますが、レンズについている花形レンズフードでケラれ、十分な効果を得ることができません。

 自己責任の元で、自分でフードを削るユーザーは、ここに目をつけているわけですね。
 つまり、フードを削らない限り、ニコン10.5ミリをフルサイズカメラで使うメリットはほとんどない、と考えてよさそうです。

D700
▲ニコン10.5ミリ。カメラが自動対応するため、APS-Cカメラで撮影したのと同じ写りになります。

D700
▲D700のレンズ対応機能をOFFにすることで、フルサイズの画面を活かせます。

3.トキナー10~17ミリ/フード無し(APS-C対応対角線魚眼ズーム)

 トキナー10~17ミリのフード無しレンズを試してみます。
 フードがある通常レンズの広角側は、ニコン10.5ミリとほぼ同じ、と考えてよいでしょう。

 フードがありませんから、10ミリ側で使用すると画面は円形になります。天地方向には180°が収まりますが、短辺方向の画像が画面からはみ出てしまいます。

 D700のファインダーを見ながら、対角線魚眼になるズーム位置を探すと、だいたい14ミリ相当になりますが、ファインダー倍率が95%なので、四隅が少しだけケラれます。
 正味、対角線魚眼で撮影できる焦点距離は、14.5ミリくらいのようです。多少余裕をもって、15ミリといったところでしょうか。

D700
▲10ミリ。フードがないので画像は丸くなります。画面の短辺方向の長さが不足し、完全な円形にはなりません。

D700
▲14ミリ。ファインダーでは、四隅のケラれを確認できません。大きな問題ではありませんが、ちょっと注意が必要です。

D700
▲14.5ミリ。正味の対角線魚眼で撮影できます。少し余裕をもって、15ミリが妥当かと思います。

4.シグマ10~20F3.5(APS-C用の広角レンズ)

 シグマ10~20ミリは、APS-Cで超広角を得られるズームレンズです。この10ミリを見ておきます。
 10ミリで、画角は102.4度です。焦点距離が同じ10ミリ付近でも、魚眼レンズに比べるとずいぶん写る範囲が狭いのですね。

 専用の花形フードを付けると、面白いように、画面が四角くなることがわかります。かなり効率よく、余分な光をカットする設計になっていることがわかります。通常撮影にフードが必要な理由がよくわかります。花形は伊達じゃないようです。

D700
▲10ミリ。 円形に写っているようですが、天地の画角は102度くらいしかありません。魚眼レンズとは比較にならないくらい狭いのです。

D700
▲花形フードを付けると、画面がキレイに四角くなります。余分な光をとても効率よくカットする形状になっているのです。

・・・・・今回はここまで。