ノーダルニンジャ・Ultimateは、レンズを支持するために、驚くほど小型軽量で、カメラを斜めに(画面対角線を天地にするなど)セットできるのが特徴です。レンズやカメラの傾きを変えてもノーダルポイントを調整できるユニークな機構は、それだけで魅力的だったりします。

 ただ、構造上、天地を撮影するのがちょっと面倒。
 いろいろな撮影方法があるはずですが、撮影の手間を少なくする基本的な使い方は次のようなスタイルではないかと思います。

1.円周魚眼レンズを使って、カメラをやや上向きに付け、水平方向を4カット撮影することで、天頂も撮影できます。さらに三脚を動かして、底面を撮影します。

2.対角線魚眼レンズを使う場合は、カメラをやや上向きにするのに加え、対角線を天地に合わせることで、天地180°を撮影します。水平方向は6カット撮影。そして三脚を動かし、底面を撮影します。

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▲惚れ惚れするようなデザインです。青い上のつまみでカメラの角度を設定します。
 青い下のつまみはローテータの固定用。クリック用の青つまみが後方にあります。

1.基本的な使い方

 リングの中にレンズを挿入し、リングごと前後に移動させてノーダルポイントを合わせます。下部にローテータが付いているので、回転も簡単です。
 リングは直径や形状がレンズによって異なります。購入時には注意。リングのみの交換(注文)もできます。

 本家サイトから、使用説明とレンズ毎のリング形状、ノーダルポイントの数字がPDFで入手できます。こちらをクリック!。

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▲リングの直径や、インナーリングなどは、レンズによって異なります。

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▲リングはストッパー付き(金色のポッチ)で、うっかり落とす心配はありません。上の黒いつまみがリング固定用、下の黒いつまみはノーダルポイント設定用です。

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▲角度調整用の青いつまみで、カメラの角度を、0、+7.5、-7.5、-15度に切り換えられます。+は上向きです。

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▲青いつまみを一旦取り外して反対側にすると、+5、+12.5、-2.5、-10度に切り換えられます。

2.ノーダルポイントを合わせる

 リングを前後に動かすことで、ノーダルポイントを調整します。レンズの中心は予め設定されていますから、前後に動かすだけです。カメラを上下に傾けることで、ノーダルポイントがズレますから、角度を決めた後で設定します。
 自分で設定するよりも、使用説明書(またはサイトのPDF)を見て、数字を合わせる方が簡単でしょう。

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▲レンズと角度が決まれば、一覧表の数字を見て目盛りを合わせるだけです。

 レンズのタイプによっては、ズームリングやフォーカスリングと、ノーダルニンジャR1のリングが重なってしまい、操作性が悪くなることがあります。この写真のニコン10.5ミリでは、ピント目盛りが見えなくなってしまいますので、フード部分に目盛りを書いて対処しています。
 


▲カメラの向きに合わせて、リングを前後することで、ノーダルポイントを合わせます。
上手い具合に考えたものですね。

2.撮影計画は?

 私は、対角線魚眼のニコン10.5ミリを使っていますから、水平360度を6カットで撮影します。画面の対角線を垂直の天地方向に揃え、ノーダルニンジャR1を上向きに7.5度にセットすることで、天頂がすべてカバーできますので、底面の1カットを別に撮影しています。
 この撮影からパノラマ合成までのワークフローの詳細は、こちらをクリック!

 ただ、この方法だと、天頂方向に細かな被写体があると、画面ぎりぎりの画像を使うことになるため、天頂部分の画質の低下(色収差など)が目立つことがあります。
 また、底面を撮影する時は、カメラを下向きにして、三脚を斜めにするだけでは、高さがずいぶん足りなくなります。これも、合成ソフトの視点補正(viewpoint)などで補正できるのですが、作業全体を見渡し、目的に合わせた撮影計画を立てたほうがよいでしょう。



▲レンズと撮影カット数、画質、手間・・・・さまざまな要因を考えてベストな方法を考える必要があります。

・・・・・今回はここまで。