ニコン10.5ミリF2.8は、APS-Cカメラで、対角線魚眼になるレンズです。これをフルサイズ一眼(ここではニコンD700を使用)に装着しても、レンズフードによるケラレがあるために、そのイメージサークルを十分に活用することはできません。

 また、ニコン10.5ミリは光軸と画面中心のズレ(シフト)がほとんどないようで、PTGuiによるつなぎ合わせも、ほとんど通常操作で満足できる精度がでます。

 ですのでここでは、10.5ミリを使った、水平4カット撮影を試してみるついでに、レンズフードによるケラレの対処方法(マスクを使います)を整理しておきます。


ニコン10.5
▲D700フルサイズ一眼+ニコン10.5ミリF2.8でパノラマ撮影をするメリットはほとんどありません。


ニコンD700+10.5ミリニコンD700+10.5ミリニコンD700+10.5ミリ
ニコンD700+10.5ミリニコンD700+10.5ミリニコンD700+10.5ミリ

ニコンD700+10.5ミリ
▲水平4(90度おき)+天地2+三脚消し用1=7カット。

1.PTGui用マスクをフォトショップで作る

 レンズフードによるケラレは、長方形に円形を重ねたような形になります。これを、PTGuiで1カットずつ手作業でマスクをするのは骨が折れます。また、ブラシでの作業になりますから、キレイな形に切り抜けません。

 ですので、定型のマスクをフォトショップで作ってしまおうという魂胆なのです。


マスク
▲ マスクのファイルの性質は次の通り。

  • 残す部分は「0/0/0」の黒
  • マスク部分は「255/0/0」の赤
  • インデックスカラーモード
  • png形式



マスク
▲フォトショップでの作り方は下記。

  1. 10.5ミリで撮影した画像を開く
  2. 新しいレイヤーを追加
  3. 画像の形を選択範囲に指定
  4. 黒と赤で塗りつぶし
  5. インデックスカラーモードに変換
  6. png形式で保存


2.PTGuiでマスクを適用する

 作成したマスクは、PTGuiの「マスク」タブの「LordMask」をクリックしてファイルを指定するだけで、適用できます。
 他の操作は、通常通りです。


マスク
▲「マスク」タブの「LordMask」で適用します。


マスク
▲三脚消しは、マスクをブラシで追加するだけ。

3.三脚消しのポイント

 三脚消し用の追加画像は、三脚本体と影など、出してはいけない部分だけをマスクしておき、「イメージパラメータ」タブの「ブレンドプライオリティ」を20程度に低く設定するだけで十分です。


マスク
▲三脚消し用の写真の三脚と影をマスク。


マスク
▲「イメージパラメーター」タブの「ブレンドプライオリティ」を20くらいに設定。

●完成画像
マスク
▲クリックするとパノラマムービーが開きます。

・・・・・今回はここまで。