トキナ10~17ミリをAPS-Cカメラで使うワークフローはこちらを参照。(フルサイズ一眼+シグマ8ミリのワークフローも同じです。)
 このレンズをフルサイズ一眼(D700)で使う際も、基本的な作業は変わりません。
 レンズ光軸と画面中心のズレ(シフト)は、レンズ側で決まる要件ですから、ボディが変わっても作業は変わりません。もちろんですが、ノーダルポイントは正確に求め直す必要はあります。

 ですのでここでは、ちょっとトピック的な話題として、PTGuiで部分的な修整を「マスク」で行う方法を整理しておきます。


トキナ107
▲D700フルサイズ一眼+トキナ10~17ミリ。レンズフードを削っていますので、イメージサークルを活かせます。

トキナ107
▲イメージサークルから見る限り、レンズ中心が画面中心よりもやや下にズレていることがわかります。これは、PTGuiの「レンズセッティング」の「シフト」で補正できます。<


トキナ107トキナ107トキナ107
トキナ107トキナ107トキナ107

トキナ107
▲水平4(90度おき)+天地2+三脚消し用1=7カット。(最小では上向き3+下の4カットでも撮影できます。)

1.最後まで残った不具合

 ノーダルポイントを正確に出し、PTGuiのレンズセッティングなどの設定を上手く行えば、かなり良い精度で写真をつなぎ合わせることができます。しかしなぜか、部分的に不具合が残ることがあります。このためだめに、他の作業を追加すると、全体的にズレが増えることもあり、なかなか難儀です。

 このような場合は、「マスク」を使って、部分的に処理してしまうのが簡単です。もちろん、PSD形式でそれぞれのカットをレイヤー別に書き出した後、フォトショップで編集することもできますが、作業効率的にはPTGuiで処理するのが手っとり早いし確実です。


マスク
▲全体的には非常によくできたのですが、左上の部分だけ、微妙にズレているのです。


マスク
▲3カットが重なる部分にズレが残っています。天頂の写真に「マスク」を施すことで解決できそうです。

2.問題箇所にマスクを施す

 PTGuiの「マスク」は、隠すための「赤」と、出すための「緑」がありますので、これらを適宜使い分けます。
 フォトショップと異なるのは、作成したマスクが素直に反映されるのではなく、周辺にボカシや部分選択などの「ブレンド」が加わることです。
 このため、なかなか直感的にはいかないことがある半面、適当にやっても意外に上手くいってしまうことがあります。少し慣れると、なんとなくの感覚が掴めるようです。


マスク
▲「マスク」タブで、赤と緑のマスクを適宜加えます。


マスク
▲「ディテールビュア」にマスクの効果が反映されますので、細かな確認も簡単です。


マスク
▲上手くつながりました。(底の三脚部分は、かなりややこしいことになっていますが、マスクとブレンドプライオリティを使っているだけです。)

●完成画像
マスク
▲クリックするとパノラマムービーが開きます。

・・・・・今回はここまで。